お部屋の壁は何色が良いでしょう？色選びのポイントは？

皆様、こんにちは。
唐突ですが、

「お部屋の壁の色は何色にしますか？」

と聞かれて即答できる方は少ないと思います。
お部屋の壁をペンキで塗ることを決心しても、実際に何色を塗るか色選びをしなければなりません。
しかし、多くの方がこの色選びで苦戦されています。
お自分の部屋なので色選びにルールはありませんが、今回は色選びのヒントとなる様な情報をご紹介したいと思います。

色選びは楽しい？苦しい？

ウォールデコレーションストアで取り扱っているペンキは特に北米で人気があり、ホワイトハウスでも使用されているベンジャミンムーアペイントです。

単純にアメリカで人気があると言うだけで取り扱っているのではなく、

• 一般の方が塗る時に扱いやすい
• 仕上がりがキレイ

以上が主な理由で、数ある水性塗料の中でも本当におすすめしたい製品なのです。
但し、一つ大きな問題？があります。それは色数が3500色（以上）あると言うことです。
お客様に「色は3500色から自由に選べます。」と説明すると、
「え～、スゴイ！」と最初は喜んで頂けるのですが、しばらくすると色数に圧倒されて「、、、どうやって色を選べば良いのでしょうか？」と困惑されます。
ここからが楽しくもあり、苦しくもある時間のはじまりです。

色数について、3500色は多い？

お客様と一緒に色選びをすると、色系統が決まったあとに実際の色を決めて行く段階では、

「1トーン明るい感じが良い」
「グリーンがかったブルー」
「もう少しくすんだイメージ」
と色系統が決まるといろいろとリクエストを頂戴します。

「色数が200色あります」
と言うと一見たくさんある様に思えますが、
色系統を、

• 8種類（赤、橙、黄、緑、青、紫、黒、白）

に分類すると一つの色系統で25色程度になり、
その中で、

• 濃い、薄い、明るい、暗い、くすんだ、柔らかい、、、

などトーンを分けると、思ったほど選べる色は少なく満足いく色にたどり着けないでしょう。お客様と一緒に色選びをさせて頂いた経験から、最低でも1000色は必要だと考えています。ベンジャミンムーアも最初から3500色も存在していた訳ではなく、100年以上お客様と接した経験から様々色が作成され、現在の色数になったと推測してます。

洋服や家具はどの様に選んでますか？

色の選び方と言うと、色相、明度、彩度の基本的な属性があったり、色彩心理がなどいろいろありますが、先ずご質問を受けた時には「お好きな色を塗るのが一番ですよ。」とお答えしています。
しかし、皆さん一様に困った顔をされます。
少々乱暴かも知れませんが、公共の施設ではありませんし、ご自分が良いと思う物（色）に囲まれているのが満足度も高く幸せなのでは？と考えています。

ところで皆さんは洋服を選ぶ時、どの様に選んでいますか？
お好きな色や、既に持っている服や靴との合わせ、モデルさんが着ていた雰囲気、トレンドカラー、季節などを頭に浮かべて意外とすんなりと決めてませんか？

壁の色も全く同じで、

• お好きな色
• 今あるソファやカーテンとの合わせ
• 映画やドラマで見た部屋
• 旅行先で見た好きな風景
• お気に入りのお店の雰囲気

などをヒントに選ぶと、3500色の中からでも意外とすんなり決める事が出来る場合があります。写真は、お客様が新婚旅行で行ったアイスランドの温泉の色から選び、リビングの一面を塗っています。思い出を壁に反映させているのでより愛着が湧きます。

さらに、家具を選ぶ時を思い出してください。
まずパッと見て、「かっこいいなぁ」「こういうデザイン好きなんだよなぁ」と、第一印象から興味を持つと思います。
でも、次に「今の部屋の雰囲気に合うかな？」「好きなんだけど、ちょっと違うかな？」と色選びと同じように悩みませんか？

某北欧家具店では、ディスプレイしている各部屋を当たり前ですが様々な商品でコーディネイトしていますが、壁にも様々な色が使われていることにお気づきでしょうか？壁と床もコーディネイトして、より家具を魅力的に見せています。

ところが、残念なことに日本の住宅の壁は白が圧倒的に多いのです。
お店ではこの壁も見て選んでいるので、自宅に持ち帰って設置して見たら「あれ？思ったイメージ違う」なんてことに、、、
逆に、壁の色も一緒に考えると「ちょっと違うかな？」と思った家具も最有力候補になるかも知れません。

DIYで壁の塗り替えが出来るようになると、皆さんのお住まいでも気分が変わったり季節によって壁を着替えたり、家具を中心に部屋の壁をコーディネイトすることが簡単にできます。
間取りは変わっていないのに、全く変わった印象に変わりますよ。

シャツ1枚分で壁を着替えよう！

壁に色を塗るのは初めて方多いと思いますが、塗り方以外で気になるのは費用ではないでしょうか？
部屋の一面（5平米：高さ2.5Ⅿ、幅2Ⅿ）を塗り替えるとした場合、ペンキ代は5,400円です。

ベンジャミンムーア クォート缶：約0.9L入り 塗布面積の目安は５平米分。
ちょっと良いシャツ一枚分くらいで、壁を着替えることが出来ます。

色の見え方

場所に関しては以前このブログでも書きました
「室内の壁を簡単にDIYしたい！壁紙を張る・ペンキを塗る、どちらが簡単？」
を参考にして頂くとして、いきなりお住まい全体をコーディネイトすると言うのが難しければ、先ずはどこか一面から始めて見ては如何でしょうか？

今お住まいの壁が白だとすると、アクセントウォールとして一面に色が付くだけで印象がガラッと変わり、他の壁のイメージも湧いて来ると思います。

色を選んで頂くのにカラーカードをご用意しています。
このカードは印刷では無く実際に色が塗ってあるので、色の正確性と言う意味では一番です。
しかし、このカードから大きな壁に塗った時をイメージする場合に注意点があります。
面積効果と言う色の見え方がありまして、簡単に言うと大きな面で見た場合、

• 明るい色はより明るく（薄く）、鮮やかに
• 暗い色は、より暗く（深く）

に見えます。

これは実際に色が変色する訳では無く、あくまで人間の目がそう見えると言うことで、壁に限らず大きな家具などでも同じ事が起こります。
多くの場合、実際にカードで見たよりも明るく（薄く）見える事を考慮して選ぶのがポイントです。

色は名前で選ぶ？

最後に、色を選ぶ方法として面白い方法があるのでご紹介します。
ベンジャミンムーアは、各色に番号と名前が付いているので、色選びに困ったら、名前で決めてしまうと言う方法です。
実際にあったケースでは、

• キッチンの横が人参畑だったので、carrot stick 2016-30
• ブルー系で迷われてハワイがお好きなので、hawaiian breeze 772

などです。
ちょっと強引な感じがしますが、ゲストを招いた時にこの壁の色の名前は「hawaiian breeze」と紹介出来ますよ！